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執筆者の写真服部次郎

「ビューティフルワールド」観劇記

8日(土)15:00開演 モダンスイマーズ結成20周年記念公演 作・演出:蓬莱竜太「ビューティフルワールド」(東京芸術劇場シアターイースト)で観た。


照明家・松本大介君の関係で「母と惑星・・・」「まほろば」と観て、すっかり蓬莱竜太ファンになって、いよいよ蓬莱さんの母体であるモダンスイマーズという劇団の20周年記念公演を観ることになった。20年前と言えば、私は働き盛りで、芝居など見る暇のない生活をしていたので、蓬莱さんもモダンスイマーズなる劇団もまったく知らなかった。


主人公は40歳代の「引き籠り」である。実家が火事で焼失してしまい、しっかり者の弟に説得されて、銚子の叔父さん宅の離れに移転して、それでも引き籠ってゲームをしている。その家には叔父さん夫婦、その娘、高倉健風の職人、役者崩れの使用人、若い女子従業員がいる。これらの人間がぐちゃぐちゃに絡み合ってドラマが起きるのだが、それぞれが真剣に生きているが故の対立や葛藤は観客から見れば実におかしく、忍び笑いがたびたび起きる。とんでもない展開になっていき、どうなるんだと思っている内にプツンと終わる。どうしようもない人間への優しいまなざしというか、まさにこの世はビューティフルワールドということである。


ラッキーなことに、劇団員6人によるアフターイベント朗読落語「夫婦宇宙旅行」も見せてもらった。本編ほど面白くはなかったが、劇団員の仲良しぶりが垣間見えて、楽しかった。すっかりモダンスイマーズファンになっている。


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